. SIAMESE INDY 2008年03月
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プロフィール

taka

Author:taka
2005-2007年バンコクのチュラロンコーン大学(修士)へ留学してました。専攻はタイ地域研究。修論はタイ映画、タイ現代アートを含むタイ現代文化について。

ブログではタイ映画やタイアートのことを中心にタイに関することを書いてます。メコン圏やアセアンの文化もご紹介したいと思ってます。

現在は都内の旅行会社でMICE(イベントや展示会、見本市)の仕事をしています。いつか自分でタイ文化のイベントとかもできればいいな。

コメントをいただくと大変励みになります!個人的なメッセージは下のメールフォームもしくはこちらのアドレスへどうぞ。
siameseindy@gmail.com
(送るときは@を半角の@にかえてくださいね)

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萌えるタイ2011
『萌えるタイ読み本2011』に記事を書かせていただきました!

sepet
ヤスミン・アフマドの世界②『細い目』『グブラ』『ムクシン』に「ヤスミン作品を支えるタイ音楽のフィーリング」という記事を書かせていただきました!

このタイ映画がすごい2009
このタイ映画がすごい!2009に記事を書かせていただきました!

タイ式シネマパラダイス
タイ映画祭・タイ式シネマパラダイスのパンフレットに記事を書かせていただきました!

みてみタイ
タイ王国・現代美術展 Show Me Thai ~ みてみ☆タイ ~のカタログ内の記事を翻訳させていただきました!

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SIAMESE INDY
อินดี้ & ยินดี なこと。タイの映画とかアートとか。
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川の流れのように
先々週、超おすすめイベントとしてご紹介したバンコク実験映画祭
30日が最終日だったようですが、行かれた方、いかがだったでしょうか?

私は残念ながら観にいけなかったのですが、
おなじみバンコクポストの映画批評家Kong氏がオープニングの日の模様を記事にしております。
これで少しは行った気分になれるかな(笑)。

詳細はリンク先をどうぞ。
Reeling down the river
Anchors away for the opening bash for the 5th Bangkok Experimental Film Festival
by KONG RITHDEE

映画祭やあとはギャラリーでの展覧会なんかもそうなのですが、
実は、オープニングでそのイベントの一番の盛り上がりを見せることがよくあります。

特にアート系ギャラリーだと、初日にアーティストと、その関係者がたくさんあつまり、
飲んだり食べたりの軽食がつきつつ、アーティストに直接話ができたりもして、
実に充実したオープニングになります。

んが、

翌日からギャラリーに閑古鳥がないてることが、ひじょーーに、多いです。
ゆっくりと静かに見たいという人もいるので、それはそれでいいとは思いますが・・・
2日目からあまりに人が入らないので、寂しく感じる展覧会は少なくありません。

映画祭の場合は、毎日異なるプログラムが用意されているので、
そういうことはあまりないのですが、オープニングが華やかなのは一緒です。

Kong氏のレポートを拝見すると、
オープニングイベントが行なわれたチャオプラヤー川ほとりにある
Gallery Ver.に集まった面々や場の雰囲気は、
たぶんバンコクのアート系イベントに参加したことある人だったら、
うんうん、わかる~と思わずうなずいてしまう、そんな光景でしょう。
ちょっとキットゥンです。

記事によると、約30人くらいが乗れるボートで
実験映画を観ながらチャオプラヤー川クリージングなんてこともしたそうで、
やっぱり現場にいたかったなと、ちょっとうらやましく思うのです。

ふん、こっちは桜が満開だいと、強がったところでどうにもならないのですが(苦笑)。
屋形船映画祭とか、いかがでしょう?

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タイ式、もう一本入りました~!
前にもこのブログで紹介した、
もうすぐはじまるタイ映画祭、
タイ式シネマ☆パラダイスの上映作品が一本、追加されました~。
(それに伴い、開催期間も延びるそうです。)→ここ

ウィシット・サーサナティアン監督の『シチズン・ドッグ 』です。

citizen dog1
copyright of Five Star Production 2004

2004年の作品なので、ちょっと前のものですが、
個人的にウィシット監督作は好きなので、とても嬉しいです。

ウィシット・サーサナティアン監督といえば、
監督第一作目の『怪盗ブラックタイガーの涙』が日本でも話題になりました。
私の記憶が正しければ、
当時、渋谷の単館系映画館に行列ができてましたよね?たしか。
(私自身はDVDでしか見てないのですが…)

また、ウィシット監督は『ナンナーク』という
タイ映画が世界的に注目されはじめるきっかけとなった作品の脚本も書いていらっしゃって、
ニューウェーブ・タイ映画を語るときに、絶対に外せないひとりです。

みなさん、この作家さんは、注目しておきましょーね。

さて、この『シチズン・ドッグ 』、
タイの『アメリ』と形容されるカラフルなテクニカラーと不思議ちゃんキャラばかりの、
と~っても可愛らしい作品です。
主人公は男性なので、『アメリ』ほど乙女チックではないのですが、
そのぶん男性にも観やすくなってます。
というか、私の知る限り男性ファンの方が多い気もします。

個人的に、もしタイ映画が来るとしたら、
こういう、ほんわか&ちょっぴりアート系かなと思ってるのですが
(タム君のマンガとかも同じ系統だと思うし)、
この上映作品追加はうれしいですね。

タイ発売されてる『シチズン・ドッグ 』のDVDは英語字幕もついてないので、
タイ語は難しいという方は、この機会を逃さないように。

この作品は、単にタイ好きな方だけでなく映画一般を好きな方(特に単館系)にお薦めしたい作品です。

主演のマハーサムット・ブンヤラック(通称ジーン)は、
タイのインディー系音楽界で名をはせる「Saliva Bastards」というバンドでリーダーをつとめているタイ式イケメン俳優です。Fat Fesのライブでは若い女の子たちがキャーキャーすごかったです…。
このバンド、上手い下手の議論はいろいろあるようですが、
タイの元祖インディー系超人気バンド「Modern Dog」のポッドさんがプロデュースしていることもあり、かなり注目されています。
私もけっこう好きで、今でもかなりの頻度で聴いてます。

この『シチズン・ドッグ 』でも「Modern Dog」の歌がフィーチャリングされてたり、
ジーン君演じる主人公の名前がポッドであったりと、このドッグなコラボも楽しみのひとつです。

あと、『地球で最後のふたり』や『インビジブル・ウェーブ』のペンエーク監督がナレーションをつとめていたりと、隠れた楽しみがいっぱい。

タイで一番アツイ、インディー系の映画と音楽のコラボとでもいいましょうか、
とにかくお薦めの一作です。


舞台はタイ!
今日は、前にも紹介した

JFサポーターズクラブ 2008年3月のイベント案内
アジアの現在(いま)を旅するトーク ~タイ式カルチャーの魅力~

へいってきました。

JFサポーターズクラブ向けのイベントなので、
主に国際交流基金バンコク文化センターの事業の紹介が多かったです。

今でこそ映画ばかり観ている私なのですが、
実は高校の頃、演劇をやっていたこともあり、
国際交流基金の舞台演劇事業にとても興味を持ちました。

これでも一応、演劇少年だったのです…へへ。
高校の頃は東京サンシャインボーイズとか、キャラメルボックスとか
社会人になっても友達に連れられて、小劇場を中心にけっこう観てました。
下北とか中野とか高円寺とか、よく行ったなー。

野田秀樹さんの『赤鬼』は、
タイの俳優が出演してるのもあって、
ずっと見にいきたいと思ってたのですが、
超人気でチケットが取れず観にいけなかった作品。

また、2006年に私がバンコクに留学していた際は
私がいた大学の学部に、
(しかも、まさに私が学んでいた教室の1階上にあった小さな劇場に)
平田オリザさんが来て、『東京ノート』を上演されました。
無料で平田オリザさんの劇が見られるなんて、日本じゃありえないですよね!

演劇好きなら(いや、そうでなくても)、
野田秀樹さんや平田オリザさんがどんだけ大物かご存知だと思います。

両方とも、国際交流基金さんが深く関わっていたようで、
これに関しては、さすが!と、うなってしまいます。

タイでは毎年、演劇祭も開催されているのですが、
正直、舞台演劇に関しては、まだ日本ほど盛んではありません。

しかし、
昨年はあの『キャッツ』がバンコクにきて大きなニュースにもなりましたし、
(つまりEsplanadeに新しい劇場ができたし、)
パトラヴァディー・シアターのような、面白い公演を行なってる劇場もあります。
最近では、マカンポンシアターという昔から活動しているコミュニティーベースのシアターグループに日本人の方が関わってたり、(すみません、私は未見なのですが…)、
あとは、Pichet Klunchunさんのような世界を舞台に活躍する舞踏家が現れたりと
タイ舞台の世界にも新しい動きが徐々に出てきているようです。

もともと、ラコーンやリケーといった庶民向け演劇の基礎ができているタイの舞台、
これからさらに面白くなるのではないかと、ひそかに楽しみにしております。

留学中に舞台もちょこちょこ見てたので、いずれご紹介できればと思います。

タイボクシング、世界行き
一昨日(3/26)の読売新聞朝刊に、
「服役中に世界王座、タイ女性選手の半生がハリウッド映画に」
という記事が掲載されておりました。

オンライン版はこちら

服役中であった女性ボクサー、シリポン・タウィスク選手は、昨年4月、日本人の宮尾綾香選手と対刑務所内で試合をし、日本でも話題になりました。ご存知の方も多いと思います。

その試合で勝利をつかみ、みごと世界チャンピヨンとなった彼女。その後、プミポン国王による特赦で6月に出所したそうです。

そして今回、ハリウッドのプロデューサーと映画制作権の契約を交わしたとのこと。作品は彼女の幼少からタイトル獲得までを描くということで、貧しいロッブリー県での生い立ちから、麻薬売買に手を染めていき、最終的に刑務所で更生していく姿まで、彼女の半生記が描かれるものと思われます。

ボクサーの半生を描いたものというと、
少し違かもしれませんが、
『ビューティフルボーイ』(英題はBeautiful Boxer)というタイ映画ヒット作品があります。

Beautifulboxermovieposter.jpg
copyright 2003 by GMM Pictures

こちらは、日本でもオカマボクサーとして名の知れた
パリンヤー・ジャルーンポンさんの半生記を描いたものです。

貧しい家の男の子として生まれたトゥムは、あるとき、自分のボクシングの才能を発見し、
家族を救うためにと、ムエタイ選手として厳しい訓練に耐えます。
その一方、女性としての自分を抑えられなく、嘲笑やひやかしを受けながらも、
メイクをしてリングに上がり、王者への道を目指します。

パリンヤーさんは、メイクアップをし、試合のときに相手の男性選手へキスをしたり、女性的な舞を披露したりとそのパフォーマンスで日本でも話題になりました。
面白半分で取り扱われることが多い彼女ですが、この作品でその印象も大きく変えられます。かなり真面目な作品ですので、見ごたえあります。

また、日本での試合も重要なシーンとして含まれてて、
女子プロレスの井上京子選手も出演しているので、格闘技好きな方は必見です。

この作品は日本を始め、国際的にもかなり好評であった作品なので、
もしかしたら、ハリウッドの作るシリポン・タウィスク選手の半生も、
この作品の影響を受けるかもしれません。

タイ映画というと、日本では(日本以外でも)
『マッハ!!!』や『トムヤムクン』といったムエタイものが大成功しているし、
特に日本は格闘技の人気がとても高いので、この作品も出来上がったら注目を浴びるでしょう。

といっても、ようやく制作の話がでたばかりだから、
我々の目に届くのは、まだまだ先のことですね

だいたい、タイ映画じゃなくて、ハリウッド映画なんだけど。

ブロークバック・マウンテン効果!? 2007 おさらい
2007年の3本『Love of Siam』、『Bangkok Love Story』、 『Me...Myself』とご紹介したのですが、昨年はタイ映画界にて他にも同性愛をテーマにした映画が多かった年です。

こちらのほうが、むしろ一般的にイメージするタイ映画に近いかもしれません。

というのも、やはりタイ映画というと、『アタックナンバーナーフ』をはじめとした
オカマちゃんコメディの印象が強いですし、
ニューハーフショーなどは旅行者の多くが必ず行く観光スポットですからね。

今日は、そういった作品を簡単に紹介します。

『Kungfu Tootsie』
Tat Su Fut (監督:Jaturong Mokjok)
tootsie_1.jpg
copyright of GMM,Tai, Hab Ho Hin Films 2007

カンフー×おかまのコメディー。
タイ映画というか、中国映画っぽい?俳優も中国系にカンフーだし。


『The Odd Couple』
Khu Raet (監督:Noparat Phutha-rattanamanee),
odd couple
copyright of Sahamongkol Film 2007

タイの超人気コメディアンのマム・ジョクモクさんが日本人俳優の大関正義さんと組んだコメディ。マム・ジョクモクさんの女装はもちろんのこと、タイで一番有名な日本人俳優大関さんの活躍がみられる作品です。大関さんは今年、タイ映画『山田長政』の映画で主演をされる予定で、今後日本に逆輸入されるかも知れない注目の日本人俳優さんです。


『Haunting Me』Ho Taeo Taek (監督:Poj Arnon),
หอแต๋วแตก
hor_00.jpg
copyright of Five Star Production 2007

これは、タイではよくあるホラーコメディにオカマをあわせたという、かなりローカル性溢れる作品。
一本でいろんな味が味わえる、ある意味タイ映画の特徴的な作品です。
意外にも監督は、『Bangkok Love Story』も撮っているPoj Arnon。
この監督さんは結構たくさん同性愛をテーマにした映画を撮っています。


『Ghost Station』Koi Thoe Ke (監督:Yuthlert Sippapal)
โกยเถอะเกย์
Ghost_Station_movie_poster.jpg
copyright of Sahamongkol Film 2007

これこそまさに、『ブロークバックマウンテン』の影響を受けたとわかるのは、ポスターをみてわかる、この2人のカウボーイ。
といっても別にカウボーイの話ではなく、またまた、これもタイ式ホラー・コメディ。
Yuthlert監督は、けっこう評判のいい作品をたくさん撮ってて、果たしてどうしてこの作品を撮ったのか・・・ちょっとわからないです。


『Club M2』 (監督:Thunyathorn Sivanukroa)
Club M2 (2)
copyright of Cyberfish Media 2007

タイのマスメディアが描くゲイの偏見に対抗してつくられたこの作品は、確かに、上記のようなゲイ描写(主にコメディで笑う対象)はないけれど、かなりゲイ色が強いもので、正直、ゲイとゲイフレンドリーな観客しか見ないと思います。


そういった意味でも、
大衆向けのゲイコメディと
ゲイ向けのゲイ社会を描いたものがある中で、
その両方の要素を含み、賞を取るくらい評価された
『Love of Siam』、『Bangkok Love Story』 、『Me...Myself』はけっこう貴重かなと思うのです。

『ブロークバック・マウンテン』が実際のところ、どれほど影響力があったかどうかは
わからないですが、2007年のタイ映画界はいってみれば、ゲイ映画ブームだったようです。

それがブームで終わるのか、それともひとつのジャンルとして定着するのか、
それは、今年の動きをみてみないとわかりませんね。

どの作品も、もうDVDで販売しているはずなので、気になる方はチェック!

ブロークバック・マウンテン効果!? Me...Myself
(今回は、『ミー・マイセルフ 私の彼の秘密』のネタバレがありますので、
まだ映画を観てない方は、ご遠慮ください。もしくは、覚悟をしてください。)

『Love of Siam』、『Bangkok Love Story』と話しておいて、
この作品に触れないわけにはいきません。

『Me...Myself』邦題『ミー・マイセルフ 私の彼の秘密』

Me_Myself_movie_poster.jpg

copyright 2007 Mono Film

これも2007年の作品です。
そして、もうすぐ東京で上映されます!

タイ式シネマ☆パラダイス2008 ミー・マイセイフ 私の彼の秘密

『Love of Siam』と同じマーケティング手法だったのかはわかりませんが、
この作品も、ポスターを一見するだけですと、
確実に美男美女のロマンス映画だと信じてしまいます。

まあ、「私の彼の秘密」なんていう副題がついてしまってるので、
想像できると思いますが、彼はタダモノではないのです。

彼の記憶喪失からはじまるあたりは、
もしかして韓流ドラマの影響!?なのかもしれませんが、
徐々に彼の過去は明かされていき、
(最後のどんでん返しというよりは、かなり初めのほうから匂わせてはいるのですが)
最終的にいきつくところ、

それは、

彼は、記憶をなくす前まで、おかまちゃんだったということ。

そう、今流行の、お姉マン!

この作品を果たしてゲイ映画と分類していいものかとも思いますが、
確かに、同性愛の問題を扱っています。

タイって同性愛にとてもオープンな国だと思われてますし、
実際、そうであるのもある意味、事実ですが、
タイ映画で、まじめに同性愛を扱ったものというのは本当に少ないのです。

だから、2007年はゲイ映画の当たり年で、
『Love of Siam』、『Bangkok Love Story』、『Me...Myself』という、
同性愛を面白おかしく描かず、
シリアスに描きつつも
決して同性愛者のみをターゲットにしていない
そういう映画が現れてきた年でした。

それはちょうど、『ブロークバックマウンテン』が、
同性愛者にも異性愛者にも、
メジャーな映画館にも、アートシアターにも支持されたように、
タイ映画では意外と珍しい良質のゲイ映画が出現したのです。

(もちろん、良質かどうかは議論の余地がありますが、
少なくとも同性愛を興味半分で取り扱ってないという点では評価できると思います。)

『Me...Myself』では、記憶喪失になったときに女性に惚れた彼が、
徐々に記憶をたどり、自分は以前、同性愛者だったということを思い出します。
彼は小さい頃から、ニューハーフのダンサーたちの中で育ち、
男性を愛するのが当然として育ったのです。

そして、自分は何者なのかということに葛藤します。

ちなみに、アメリカ人の友人(ゲイ)は、この作品に納得いかないようでした。

記憶喪失で自分の性的志向も忘れるものなのか?
大体、ゲイの中で育ったからゲイになるものなのか?
つまり生まれたときは異性愛者で、本当は異性愛者だけど、
同性愛者に育てられたから同性愛者になったということのか?

同性愛に関しては、
先天性なのか、遺伝なのか、はたまた環境などの後天性によるものなのか
と議論がまだなされており、
そういう意味でこの作品は、論争を呼ぶかもしれません。

ただ一ついえるとすれば、
同性愛者であろうと、異性愛者であろうと、
作品としては十分楽しめるということです。

そして、イケメン俳優、アナンダ・エヴェリンハムくんの女装は、
これまた意外ときれいなのです。
特にダンスシーンは必見。


ブロークバック・マウンテン効果!? Bangkok Love Story
さて、先日、タイ映画『Love of Siam』のお話をしましたが、
今日もその関連で、タイのゲイ映画について。

というのも、2007年は本当にゲイ映画の当たり年でした。
私は、これを勝手に、「ブロークバック・マウンテン効果」と呼んでいます。

『Love of Siam』がタイのアカデミー賞であるSubhanahongsa Awardsで作品賞や監督賞を含む3部門を受賞したのは先日書いたとおりですが、
それに次ぐ作品が、この『Bangkok Love Story』(เพื่อน...กูรักมึงว่ะ) なのです。
タイ語を直訳すると『友よ・・・オレはオマエを愛してる』(仮)みたいな感じでしょうか。

Bangkok_Love_Story_poster.jpg

copyright 2007 by Sahamongkol Film International

このポスターを見てもらえばわかると思いますが、
かなりハードなゲイ映画です。
(もちろんポルノではないです!)

そして、この作品、脚本賞、撮影賞と音楽賞を受賞し、
実質、『Love of Siam』に次ぐ、2007年タイ映画界の優秀作品なのです。

Best Screenplay (Poj Arnon監督)
Best Cinematography (Tiwa Moeithaisong)
Best Sound(Wachai Rawongsarut)

このポスターがMBKと呼ばれるバンコクの中心にある巨大ショッピングセンターの外に堂々と張られたとき
(つまり建物6~7階分くらいの大きさのもの、渋谷交差点の広告みたいなものと想像してください)、
さすがタイ!と、うなってしまいました。

てか、ジーンズの中に手をつっこんでますよ!!

しかもこんなシーン、実際の映画の中じゃないし(笑)。
※でもそれに準じるものはあるので、期待してる方はガッカリしないように。ただ、ヨーロッパ映画みたいな激しさは求めないでください。

Best Cinematographyを受賞しているように、ミュージックビデオ並みにスタイリッシュに撮っているのが特徴的な作品です。
タイトル通り、バンコクを舞台にした作品なのですが、いつものバンコクが色眼鏡を通して、映ってます。

物語はかなり典型的なメロドラマで、
それこそ少女漫画かなにかを原作にしてるんじゃないかと思わせるほど、メロメロです。

だって殺し屋(男)とそのターゲット(男)が恋に落ちちゃうんですよ!

観てるほうが恥ずかしくなっちゃうようなセリフが飛び出してきたりしちゃうんですよ!!

でも、脚本賞受賞ですよ!!!

そして、音楽もそんなメロメロを助長してくれるようなものだったと記憶してます。

超正統派のメロドラマ。

タイの方はやはりメロドラマが大好きなんだと思います。
テレビドラマなんかをみても、お約束的な作品がたくさんあります。

もちろん、
「男×男」のメロドラマというのは、タイでも初めてじゃないですかね。

まさにAmazing Thailand!
(タイ観光庁のキャッチ・フレーズ)

このかなり衝撃的なポスターを含めたマーケティングはかなり功を奏したといえるでしょう。

特に物語の前半は、主人公のイケメン2人の上半身裸と下着姿というサービスショットがたっぷりなので、ゲイオーディエンスだけでなく、女性にもアピールできたのかもしれません。
(興行成績については知らないのですが・・・)

ちなみに、この作品、The 34th Brussels International Independent Film Festival でグランプリを取ってて、結構あなどれません。

世界中のLGBT関連映画祭での上映が今後、見込まれるでしょう。

『ビルマ、パゴダの影で』観てきました。
現在、渋谷アップリンクXで上映中の、『ビルマ、パゴダの影で』観てきました。

タイ映画ではないですが、この記録映画は、ビルマとタイの国境、難民キャンプでも取材されています。
カレン族やシャン族はタイにも多く住んでおり、タイでも政治的にとても重要な位置に立たされていると思います。

先日のエート・カラバオもSSA(Shan State Army)への支持を表明していたりと、
ポピュラーカルチャーでも取り上げられている話題です。

ビルマで何が起きているのかということを知るには、よい導入になると思います。

勝手にレビューです。

----
スイスの女流監督であるアイリーヌ・マーティーの
この記録映画『ビルマ、パゴダの影で』は、
ビルマ軍政の人権弾圧問題を顕現した意義ある作品だ。
ビルマときいて、アウンサンスーチーの名しか出てこない多くの人にとって、
この作品はこの国の現状へのよい導入となるだろう。

しかし、それと同時にいえるのは、
この作品は、よい導入にしかならないということだ。

アイリーヌ監督は、以前、ビルマに旅行者としてやってきて、この国に魅惑されたという。
そして、この映画の撮影のために彼女は、ジャーナリストを受け入れないビルマに対し、スイス向けの観光PR映像を撮るためと偽り、ビルマに入国した。

政府から送られた観光ガイドが終始つき、彼女は本来の目的である撮影ができないため、ガイドを偽り、ホテルを抜ける。

そして、彼女はカレン族やシャン族の村へ行き、弾圧を受ける人々の声を撮る。
彼女の視点は、少数民族へ向いており、彼らの証言を描くことによりビルマ軍政を痛烈に批判する。

しかし、それはあまりに直球過ぎ、淡々とした証言が強い衝撃を与えるものの、客観性は欠けている。

両親を失ったシャン族の少年が、
将来SSA(Shan State Army)へ入隊し、両親を殺害したビルマ軍と闘いたい
という言葉は重く、そして印象的だ。

目には目を。

暴力には暴力でしか戦えないのか。
美国と偽ろうとする国家には、偽ってでしか取材できないのか。

誤解をさせてしまうのはイヤなのではっきりいっておくが、
私はもちろん軍政に反対だ。
少数民族や少数の宗教が弾圧を受けるのも許せない。

しかし、この作品の少数派への熱心な傾倒は、物事を単純化させているように思われてもしかたがない。

この国の約8割を占めるといわれるビルマ族のすべてが軍政に賛成しているわけではなく、ましてや、9割を超す仏教徒の多くは軍政に反対をしているのではないか。

「ミャンマー」とは軍政がつけた名前だからと、「ビルマ」を使う人は多い。
呼称の選択が、政治的立場を表明することになる。
少なくともこの映画ではそうだ。

私は個人的に、どちらの呼称も使う。
私がミャンマーというとき、そこに軍政への賛同の気持ちはなく、
また、ビルマというときも同様だ。

もともと、ビルマとミャンマーは同じ意味を指し、
口語か文語かの違いで、日本を「ニホン」と呼ぶか「ニッポン」と呼ぶかくらいの違いだそうだ。

軍事政権の主張は、英国人が呼んでいたBURMAはビルマ族をさし、
MYANMAR(ミャンマー)は他民族が共存する連邦国家としての呼称というものだ。

そういった意味では、ビルマを使うことが皮肉にも、この国をビルマ族の国と呼ぶことになってしまう。

メディアを通し我々の耳には、ミャンマー軍事政権よりも、アウンサンスーチーの主張のほうが詳細に届く。

ゆえに、この作品は、実際に何か起こっているのはなんとなく知ってたけど、
こんな酷いことがおきているということを、気づかせてくれるよい作品なのだが、
そこに、この国が抱える根本的な問題は残念ながら見えてこない。

なぜ少数民族は迫害を受けているのか。

もちろん、こういった認識により迫害の問題が表面化され、
それは、この国への関心や研究を一層深めるきっかけとなるかもしれない。

そういった意味で、この作品は意義があると思う。

しかし、皮肉にも、政治的観光PRになってる気がしないでもない。

『ビルマ、パゴダの影で』
という、民族(ビルマ)と宗教(パゴダ)を表す語をつかった、
このタイトルが物語っているようだ。

僕たちのサイアム その2
(今回は映画 Love of Siam のネタバレがあるので、まだ観てない方は、お気をつけください。)

2007年が、サイアムにとって象徴的だった年だったと思うのは、

センターポイントがなくなったこと、

私が大学院を修了したこと、
(超私的な理由です 笑)

そして、この映画でしょう。

『ラックヘーンサヤーム(Love of Siam)』
かってな邦題『サイアムの愛(仮)』

Love_of_siam_poster.jpg

copyright 2007 by Sahamongkol Film International

実質的に、サイアムスクエアのセンターポイントをおさめた、最後の映画でしょう。

この映画、2007年のSubhanahongsa Awards(タイのアカデミー賞)で16部門のうち13部門にノミネートし、作品賞を含む3部門で賞を取りました。

Best Picture, Best Director and Best Supporting Actress (Chermal Bunyasak)の3部門です。

観た人ならご存知かもしれませんが、
この作品、なかなかやります。

1.マーケティング

タイの映画って、日本みたいにタイアップがあまりないし、
せいぜいテレビ番組とかコマーシャルくらいで、
よほどの作品でない限り、いつの間にか公開され、いつの間にか終了してて、
宣伝活動は、あまり盛り上がってない気がします。

この作品の場合、
マーケティング戦略として、当初、高校生の青春ラブコメとして売り出されました。

ポスターには可愛らしい男女2カップル、
予告編でも、いかにもなラブコメが展開されていました。
ちょうどGTH社系の青春モノが大成功していたので、それと同系列なのかと思ってました。

そして、実際に映画を観に行ってみると・・・

なんと!

ゲイ&家族崩壊をテーマにした映画だったんです!!

実は私は観る前にちょっとウワサを聞いていたので知ってたのですが、
映画館の観客の反応は、
”衝撃”というか、
こう、高校生の男の子2人のキスシーンに、
どう対処していいのかわからない、
そんな雰囲気が漂ってました。

クスクス笑いが多かったのですが、
こういうときって笑っちゃうもんなんですかね。

2.上映時間

2時間以上です。150分くらい。
タイ映画としては、かなり長いです。

それでもすごいのが、その時間を感じさせないこと。
はいっていけます。

ちなみに、2008年1月からディレクターズヴァージョンが上映されていたのですが、
そっちのほうは、なんと3時間以上。
それでも、熱狂的なファンが多く、連日満員だったようです。
(少なくとも私が観に行ったときは、本当に満席でした。タイでは珍しいです。)

3.これこそ、タイの縮図です。

飲んだくれのお父さん、
稼ぐお母さん、
わがままなハイソ系女の子、
カッコいい男はみんなゲイ、
それを追いかける夢見がちな女の子、

ああ、タイ。

4.タイ初のクリスマスムービーです

暑くても、クリスマスはあるのです。
仏教のイメージが強いタイで、
主人公トンのおうちがキリスト教徒という設定であり、
新鮮かつ斬新です。

5.音楽もよい

バンドの話なので、音楽がいっぱいです。
オリジナル・サントラの出来もよく、
私もけっこう聞きこんでます。


この映画、タイトル通り、
サイアムが舞台です。

知ってる場所がたくさん出てきて、
ムッチャ盛り上がります(私だけ!?)。

タイ人の友人も、この映画を観ながらノスタルジーに浸ってました。
バンコク市内の高校生は放課後、サイアムで出て遊ぶんだといってました。

というのも、サイアムには有名な予備校、塾があり、
学校が近くになくても来る子が多いようです。

また、この作品は、
たしかにゲイをテーマにした映画なんだけど、
あまりアクは強くなく、
どちらかというとボーイズラブっぽい雰囲気です。
青春ラブコメという点では、決して嘘ついてません。
だからゲイはもちろん、腐女子のみなさんも気に入ると思います。

実際、私がオリジナルバージョンを見にいったときは、
ほとんど男女の若者ばかりでした。
(この時点で、ゲイのお話であることを知らないからだともいえますが)

その後、ディレクターズカットを見にいったときは、
8割くらいがゲイ(あくまで見た目と雰囲気ですが)、
残りが高校生や大学生の友達同士みたいな感じでした。

また、同性愛の観点だけでなく、
家族を描く作品として、とてもよくできていると思います。

思うに、タイではかなり広い観客層に受け入れられたようです。
Subhanahongsa Awards(タイのアカデミー賞)で作品賞を、
とってしまうくらいですから。

監督は、前作の『レベルサーティーン(13 Beloved)』も好評で、
日本でもDVDで観られる数少ないタイ映画作品の一つになってます。

そして、この監督、若いです。
1981年生まれ!まだ20代ですよ!
名前は、Chukiat Sakweerakul、
映画関係者は、この監督に目をつけておいたほうがいいですよ。
(私は監督の知り合いでも関係者でもありません)

本場のアカデミーでも、
『ブロークバックマウンテン』がいい線までいったように、
良質なゲイ映画が、セクシュアリティーを超えて、受け入れられているようです。

僕たちのサイアム その1
映画博物館もそうなんだけど、
私にとって、サイアムもちょっと特別な場所です。
ブログ名にするくらいだしね。

2年間、サイアムにある大学に、
ほぼ毎日通ってました。
放課後はよくサイアムをブラブラしたもんです。

タイの渋谷とか、タイの原宿とか形容される
サイアムスクエアは、
バンコクの文化発信地。
若者の中心地。


・・・


だった。

サイアムスクエアには
かつて「センターポイント」と呼ばれる
その名の通り、バンコクっ子の集まる中心地がありました。

小さな噴水があって、待ち合わせ場所としても、大いに賑わってました。

それが、去年、

消えちゃいました。

ちょうど自分が大学院を修了した時期と重なって、
とてもへこみました。

もう、サイアムの時代は終わりなの?

このブログは始まったばかりなのに!?!?

Newsclipsからこんなニュースです。

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若者の街「センターポイント」、バンコクの大型SCに復活

2008/3/19 (01:23)

【タイ】バンコクの繁華街サイアムスクエアで人気を集めた若者向けショッピング街「センターポイント」が大規模ショッピングセンター(SC)のセントラルワールドに移転し、今年半ばに開業する。名称は「センターポイント@セントラルワールド」。伊勢丹バンコク店の上の7、8階に入居し、7階には若者向けの商品を扱う小売店、8階には小劇場、スタジオなどを誘致する。床面積1万平方メートル、投資額約2億バーツ。

 開発・運営会社のインフィニティ・モールはセンターポイント@セントラルワールドが好評だった場合、同じコンセプトのショッピング街をセントラル・デパートの北部チェンマイ店、中部ノンタブリ・ンガームウォンワン店にも出店する計画だ。

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確かにセントラルワールドは新しくて、広くて、きれいだ。

でも

やっぱり違う。

たしかに若者も来るけど、
もっと幅広い年齢層だし。

渋谷109が、六本木ヒルズに移った感じ?
(違う?)

サイアムスクエアのスウェンセンにはかなり通ったし、
映画人はいつも、ニューライトだし、
マンゴータンゴもiberryもここが一番だし、
ソムタムヌアもカントン・スキも、
スカラもリドも、
...

やっぱりサイアムはあのままでいてほしい。

ビバ・サイアム!

この実験、見逃すな。
ビルマ人権の日のニュースから、4日連続でタイポピュラーカルチャーとミャンマーの話になりましたが、今日はうってかわって映画祭ニュース。

そして私はまた行けない(涙)。

タイ現代アートや映像文化に関心のある方は、これを見逃してはなりませぬ。

第五回バンコク実験映画祭
The 5th Bangkok Experimental Film Festival
通称BEFF5!

見逃せない理由

その1、

なぜなら、これを逃したら次、いつになるかわからないから!

この映画祭、不定期です。
前回は2005年12月。
私は当時、タイへ着たばかりで大学院にテンパっていたので、見事に逃しました。
来年は絶対と思ってたけど、ありませんでした。
そして今回もいけない・・・。

次がいつなのかはわかりません。
行けるなら、行きましょう。

その2、

なぜなら、主催者が超豪華だから!

現代タイアート、映画の中心にいる3団体が主催してます。

Project 304

アーティストとキュレーターの集団です。
1996年にオルタナ・スペースとしてはじまったProject 304は、
国際的に著名なタイ現代美術家の故Montien Boonma氏も設立メンバーのひとりというアーティスト集団。

特に私が注目してるのは、シカゴ大アートスクール卒のこの3人。

タイの異才、P'Joey、アピチャッポン監督、

そのアピチャッポン作の『アイアンプッシーの大冒険』主演のコンセプチュアル・アーティスト、P'michael こと、マイケル・シャオワナーサイさん

現在、ジム・トンプソン・アートセンターのキュレーターであるP'Jiab、グリティシア・ガーウィンウォン女史

タイアートを”超”面白くしているメンツです。
もちろん、他にもすごいアーティストがProject304のメンバーだったりします。
詳細は、オフィシャルホームページをチェック。

Kickthemachine

いわずもがな、アピチャッポン監督の製作会社。
すんばらしい名前です!

Thai Film Foundation

1994年に映画史研究、映画保存、映画文化の重要性の促進のために、映画活動家らによって設立されたNPO団体。
1997年より毎年「タイ短編ビデオ映画祭」を主催しています。この映画祭は、タイで一番歴史のあるもので、多くの映画人に支持されています。他にも多くの映画上映、センサーシップ関連のセミナー、タイ映画学会(Thai Cinema Conference)も企画してます。
タイ映画の縁の下の力持ちです。

その3、

なぜなら、プログラムも面白そうだから!

これは直接、見てもらうのが一番ですね。

BEFF5のオフィシャル・ホームページ

バンコクポストKong氏の記事もわかりやすいです。

映像作家にも強い衝撃を与えた2006年のクーデターが、
どう表現されるのか、

アピチャッポンやタンスカといった国際的に支持される独立系映像作家のとったミュージックビデオってどんなものか、

ぜひみてみたいです。

タイ以外の作品は、David Teh氏がキュレートされているそうです。
彼もバンコクのアート系イベントでよくみかけました。
たしか、オーストラリアの大学で教えてるとかきいてたのですが、キュレーターさんでもあったんですね。

かなりハードコアな実験映画が多いようなので、
う~ん・・・理解できん的な作品もあるでしょう。

しかしそれも実験映画の醍醐味。

この映画祭、激しくお薦めです。
バンコクキアンはぜひ楽しんで!

タイポピュラーカルチャーの中のミャンマー 番外編
タイ映画の話ではないけれど。

そういえば、約1年半前の2006年8月にバンコクで、
「ミャンマー映画祭」なるイベントがあったんです。

なんだ、タイもやるじゃん。

と思ったのですが、残念ながら映画館は閑古鳥が鳴いてました。

ラムカムヘン大学前のメジャーハリウッドと呼ばれる映画館で開催されたのですが、
(ハリウッドでミャンマー映画ってのもすごいよなー笑)
バンコク市内だけれでも、ちょっと中心地からは離れており、
どちらかといえば、在泰ミャンマー人向けだったようです。

字幕も英語だけだったし。

そのときは、ミャンマーのベテランKyi Soe Tun監督の5作品の上映でしたが、
監督や主演男優も来て、ちょっとだけでもお話ができて、とても嬉しかったのを覚えてます。

Never Shall We Be Enslaved (1997)
Upstream (2003)
Sacrificial Heart (2004)
True Love (2005)
Hexagon (2006)

Kyi Soe Tun監督は、『スリヨータイ王妃』、『ナレースアン大王』のチャトリーチャルーム殿下監督とも交流があるそうです。

しかも、当時のバンコクポストのインタビュー記事には
『ナレースアン大王』と同じ時代の歴史映画を撮る準備をされているといっており、
その後どうなったのかはわかりませんが、
ミャンマー側からみた歴史がどう描かれるのか、とても楽しみにしています。

いつか、このタイ・ミャンマーの大巨匠の2人が共に製作とかしたら面白いんですがね。

ちなみに、Kyi Soe Tun監督の『True Love』(2005)という作品は、
ミャンマー人女性と日本人男性の恋愛映画だそうで、劇場で監督とお話したときも、是非見ていってと薦められました。
時間の関係で見逃してしまったのを、いまでも後悔してます。

参考:Rithdee, Kong. August 11, 2006. "Cultural Exchange", The Bangkok Post.

タイポピュラーカルチャーの中のミャンマー その3
前回に続き、
今日は、インディペンデント・タイ映画の中のミャンマー。

と、いっても私は、ミャンマーを扱ったインディペンデント映画をそれほど多く知らないのですが。ここでは2本、ご紹介。

一番有名なのはこれ、

『ブリスフリー・ユアーズ』byアピチャッポン・ウィーラセタクン監督。
2002年カンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリ。東京フィルメックス最優秀作品賞。などなど。

すでに日本でも上映されたことがありますし、
今回のタイ映画祭のアピチャッポン特集でも観ることができます。

この作品の面白いところは、
一般のタイ人のもつミャンマー人像と全く違うところ。

あらすじなどの詳しい話はしませんが、

ミャンマー人の不法移民の若い男性に、
地方のタイ人女性2人は、

惹かれる。

そこには、ミャンマー人への嫌悪や偏見は見られません。

アピチャッポン監督はインタビューで、この作品は監督が前作の撮影中に偶然、動物園で見かけた不法滞在のミャンマー人が警察につれられていくことに着想されたといってます。
それは、バンコクでは決して珍しくない、日常の景色。
果たして警察に連行される前、そのミャンマー人女性は、そこにいた他の人々同様に動物園で楽しい時間を過ごせたのか?

アピチャッポン監督のインタビューのリンク

『ブリスフリー・ユアーズ』に激しい政治的メッセージはないと思いますが、
タイについて知っていると、そこに見えるものがあります。

監督の作品は、その実験性やアート性から国際的に注目されていますが、
その中に隠された(いや、隠されていないか)政治的含意を想像すると、さらに面白いです。

勝手な解釈かもしれないですが(笑)。

他にも、Natthapon Timmuang監督の『Admit』(2007)という短編ドキュメンタリー作品が、同様にタイ国内のミャンマー人労働者を扱っています。
監督はまだ学生ですが、この作品は第11回タイ短編ビデオ映画祭で上映をされた優秀作で、作業中にケガを負ったミャンマー人労働者の入院生活を淡々と撮っています。
その視点はアピチャッポンのそれと近いかもしれません。

こういった監督が、一般的なタイ人のもつミャンマー人像に対抗しているのかといえば、
わからないですが、そこへの疑問というのはなんとなく感じられます。

インディペンデント映画は、
そこにはちゃんと市場があるし、
メジャーを目指す人も多々いるけれど、
完全な商業主義でなく、
インディペンデントだからできることも大きい。

もちろんメインストリームでもメッセージの強い作品もたくさんありますけど。

将来的に、タイ人とミャンマー人の恋愛映画とかできたりしたら面白いんですがね。


タイポピュラーカルチャーの中のミャンマー その2
さて、昨日のタイ音楽とミャンマーにつづき、
今日は、タイ映画とミャンマーのお話です。

昨日も書いたとおり、
歴史的に、タイはアユタヤ王朝時代にミャンマーに支配されたこともあり、
タイ人のミャンマー感情はかなり否定的なものが多いです。

それを如実に表してるメディアのひとつが、映画だと思います。
特にここ数年、タイ映画にてミャンマーはポピュラーなテーマになっているようです。

たとえば、2003年の東京のタイ映画祭で中止となった『バーン・ラジャンの戦い』(2000年、Thanit Jintanukul監督)。
このタイへ攻めてきたミャンマー軍と勇敢に戦ったバーン・ラジャン村の民の伝説は、
映画のみならず文学や教科書、ドラマでも人気のある話だと、Sunaitはいいます。
(Sunait先生は、タイ・ミャンマー関係に詳しい歴史家の先生で、私の恩師でもあります!))
この『バーン・ラジャンの戦い』は2000年のタイ映画興行収入1位か2位になったくらいの大ヒット映画です。

そしてその翌年には、チャトリーチャルーム・ユコン殿下監督(王族の映画監督)により『スリヨータイ王妃』(2001年)がリリースされました。
これも、2001年一番の大ヒット作です。
シリキット王妃から提案され、王族が製作に出資したといわれてます。当時のタイ映画史上、最高の製作額が投入されたこの作品、夫である王のためにミャンマーとの戦いで犠牲になったスリヨータイ王妃の伝説を映画化したものです。

2006年には『カンクルアイ』(Kompin Khemkamnerd監督, 2006年)と呼ばれる歴史的な伝説をベースにした象のアニメーションが大ヒットしました。
ディズニーで修行をしたという監督により世界レベルのタイ・アニメーションとして絶賛を浴び、
登場したキャラクターの象はいまや、ドラえもんやキティちゃんと並ぶくらいの人気キャラになっています。
しかし、実はこれもタイとミャンマーの戦いを舞台にしたもので、「ナレースワン王のロイヤル・エレファントは、バナナの幹(カンクルアイ)のようなカーブをもっていた」という記述を基にした作品です。
そして、この愛らしい象のカンクルアイ君はミャンマー軍との戦いにも勇敢に戦うのですが、このときのミャンマー軍の象がこれでもか!ってくらいに酷い悪に描かれてて、思わずふき出しちゃいます。
子供向けだから単純化してしかたない、なんてのはおかしくて、
子供向けだからこそ、ちょっと恐ろしいです。完全に”ミャンマー=悪”の構図を子供に植え付けるようで、はじめてみたときは、ちょっとショックでした。

そして、2007年の超ヒット作、今年東京でも上映される『ナレースアン大王』は、タイ(シャム)をミャンマーの支配から独立へと導いた、タイ国民に最も尊敬される王のひとりであるナレースアン大王を描いたものです。

ミャンマー(との戦い)はタイの愛国心を増長させるのによく使われる恰好のサブジェクトのようです。

そして、そういった作品は上記のように大ヒットする。

SunaitとThanは、ミャンマーはもともとアユタヤの寺院を崩壊したことから仏教の敵と思われていたが、タイの国家建設(nation-building)の時期に国家の敵とみなされるようになったといいます。

そして、それは今でも続いているよう。

外国人としてタイに住み、タイ、ミャンマーともに(一応!?)公平な視点から見られるものとしてて、
こういったナショナリスティックな作品が次々とヒットするのは、少し疑問に思うところもありました。

勿論、ミャンマーという国が軍事政権で、そう見られてもかまわないといった風潮もなきにしもあらずかもしれません。
かくいうタイだって、クーデターの後、約一年は軍政だったんですけどね。

実は、インディペンデント作品でもミャンマーについて触れられる作品があります。
それらは、こういったヒット作品とどう違うのか?

ちょっと長くなったんで、
そのあたりは、また次回にでも。

※参考文献
Sunait Chutintaranond. Suriyothai in the Context of Thai-Myanmar History and
Historical Perception. In Sunait Chutintaranond and Kanokphan U-sha (Eds.).
From Fact to Fiction: History of Thai-Myanmar Relations in Cultural Context.
30-41.Bangkok: Institute of Asian Studies Chulalongkorn University, 2001
.
Sunait Chutintaranond and Than Tun. On both sides of the tenasserim range: History
of Siamese Burmese relations. Bangkok: Chulalongkorn University, 1995.

タイポピュラーカルチャーの中のミャンマー その1
3月13日はビルマ人権の日だったそうです。

東京でも、在日ビルマ人300名以上がデモ行進をしたとのこと。
webDICEで、レポートしてます。

テレビのニュースではほとんど報道されてなかったので
(私がたまたま見逃しただけ?)知りませんでした。

ミャンマー(ビルマ)はご存知の通り、タイの隣国。
タイ国内では、違法移民を含め、多くのミャンマー人が暮らしています。
歴史的に、タイはアユタヤ王朝時代にミャンマーに支配されたこともあり、
タイ人のミャンマー感情はかなり否定的なものが多いと思います。

「ミャンマー」はタイのポピュラーカルチャーの世界でも、
よく扱われるサブジェクトで、
たとえば、タイ式シネマ☆パラダイス2008で上映される作品でも、
『キング・ナレスワン』がアユタヤ朝時代のタイ(シャム)とミャンマー(ホンサー)の歴史を
『ブリスフリー・ユアーズ』がミャンマー人不法移民を扱ってます。

タイ映画の中のミャンマー話はまた別の機会にとっておき
今回は、タイ音楽とミャンマーに関してです。

というのも、こんなニュースを思い出したから。

「エート・カラバオとSSA(Shan State Army)」

タイ音楽好きな方ならたぶんご存知であると思うカラバオ(Carabao)。
タイの国民的バンドです。
2005年の津波のときに、「アンダマンの涙」という歌を歌い、
日本でも紹介されました。

カラバオとは、フィリピン語で「水牛」の意。
フィリピン留学中の1976年に、エートとキアオがつくったグループで、
帰国後の1981年にタイでデビューしました。
このカラバオの名前は、一説には、
同じプレーン・プア・チウィットの先輩バンドであるカラヴァン(Caravan)の名曲『人と水牛』(Khon Kab Khwai)に由来するともいわれてます。

プレーン・プア・チウィットとは「生きるための歌(Song for life)」を意味する、
タイ音楽のいちジャンルです。
70年代のタイ民主化学生運動とともに発達し、
貧しい地方の人々の生活や社会問題をテーマにした歌が流行しました。
(歌だけでなく、映画や芸術でも同様の運動がありました。)

その中でカラヴァンは最も支持された伝説的なバンドです。

プレーン・プア・チウィットは60年代の世界的な学生運動や当時の
Pete Seeger, Bob Dylan, Joan Baezなどの音楽に影響されているといわれてます。

日本ならフォークソングですね。

いまでこそ解散してしまいましたが、
私が留学していた2006年は、1976年10月6日のタマサート大学生虐殺「血の水曜日事件」から30年というメモリアルの年であったため、そのイベントでカラヴァンがタマ大学でライブをしているのをみかけました。
いまでもそういったイベントで歌っているようです。

一方、カラバオがデビューしたのは、その「血の水曜日事件」以降だったため、
いわゆるカラヴァンのような社会主義的な歌はそれほど歌ってないものの、
それでも社会派のバンドとして、彼らは有名になりました。

ただ、彼らがこれほど人気を得たのは、カラヴァンのような社会的メッセージソングのみならず、ラブソングを歌ったり、音楽的にはフォークではなく、ロックの影響も強く受けているためであると、Lockardはいいます。
(参考:Lockard, Craig A.Dance of life Popular Music and Politics in Southeast Asia ,2001年.)

それでも、政治的メッセージ性の強い歌も歌い続けるカラバオはある意味、
バンコクの中産階級だけでなく、
タイの大部分を占める地方の貧しい民の気持ちをもつかんだといえるでしょう。

そんなカラバオのボーカリストであるエートが、ミャンマーのシャン州、
Shan National Dayの前日である2月6日に、SSA(Shan State Army)のもとに駆けつけたそうです。

Shan Herald Agency for Newsの記事で写真もみられます。

日本では、そんな国民的バンドが政治に関与するするなんて、ありえませんよね。
(てか、日本はラブソングばかり?それとも私の耳に届くのがラブソングばかりなのかな??)

エート・カラバオは2002年にも、シャン族の独立を支持する『泣かないでいい』(Mai Tong Rong Hai)をリリースしてます。そのときのインタビュー記事

3月13日はビルマ人権の日というのをきいて、
ふと、このエート・カラバオのニュースを思い出したのでした。

それから、渋谷Uplinkではアイリーヌ・マーティー監督の『ビルマ、パゴダの影で』というドキュメンタリー作品が、昨日から上映されているそうです。

”パゴダの影でカメラが捉えたもう一つのビルマ スイスの観光用PR番組の撮影と偽りビルマ(ミャンマー)に潜入したアイリーヌと撮影クルーはジャングルの奥深く国境地帯へ少数民族の証言を求めて旅をする。”(オフィシャルホームページより)

国際的にも注目されている軍事政権の国、ミャンマー。

ただそれだけでなく、
たまたま、タイの大学院で、親しくさせてもらった先生がミャンマー人だったり、
ミャンマー語も少しだけだけど習ってたし、
タイ・ミャンマー関係はタイ映画では結構多いテーマなので、
かなり気になる国のひとつです。

アートやポピュラーカルチャーが政治的に担う役割というのは、決して小さくない。

ドキュメンタリーは東京に出るときに、観にいこうと思います。

タイ映画博物館のこと
私にとってタイ映画博物館(Thai Film Museum)はちょっと特別な存在。

といっても、
ちゃんと行ったのは、2回だけ。

はじめては2004年5月。

当時はまだ日本でサラリーマンをしていた私は、
旅行者としてタイに行った際に
タイ映画のことをもっと知りたくて、
タイ映画アーカイブへいきました。

そのときは、タイ映画アーカイブのDomeさんに、
貴重な古い映画を見せてもらい、
まだ工事中のタイ映画博物館を案内してもらいました。

そして、アーカイブの近くにあるタイ映画財団のChalidaさんを紹介してもらい、
タイ映画財団オフィスで、「最近、ようやくDVDが手に入ったの」と
アピチャッポン監督の『真昼の不思議な物体』をみせてもらいました。

タイにこんな監督もいるのかと、かなりショックだった記憶があります。

当時、タイに留学してみたいなといった漠然とした気持ちはあったものの、
まさか本当にタイでタイ映画の研究をするとは思ってもいなかった。

それに、ロータリー財団の奨学金に合格するとも、ゆめゆめ思ってなかったし。

映画関係者でもない単なるいちタイ映画ファンの私に丁寧に対応してくれた
Domeさん、Chalidaさん、そしてタイ映画財団のスタッフの方々に
感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして、その約1年半後、私が正式にタイへ来たとき、
タイ映画博物館はまだオープンしてませんでした。

タイに住んでからは、
近くのタイ映画財団へは、毎週のように通った時期もあったし、
Domeさんを他の場所で見かけることも多々ありましたが、
タイ映画博物館に行く機会は、なぜかありませんでした。

あっというまに2年間の大学院生活も終わり、
最後にここを訪ねたのは、
帰国間際の2008年1月。

たまたま、大学院の友人がDomeさんにインタビューをするので
一緒に来て欲しいといわれ、アーカイブまで行きました。

そしてインタビューの後、
約4年ぶりのタイ映画博物館を案内してもらいました。

すっかり綺麗になった内装、
すでに一般オープンもしており、
入館者の名前を書く台帳には
各国の映画関係者の名が連ねておりました。

そう。

私のタイ映画生活の最初と最後にあったのが
このタイ映画博物館だったんです。
(ってタイ映画生活、まだ終わってないですよ!)

なんてちょっと個人的な感傷に浸ってしまいましたが・・・

タイ映画博物館についてもう少し役立つ情報をば、紹介します。

タイ映画博物館、一般に公開されているものの、開館は土曜日のみ、
またガイドがついての案内になるので
一度につき10人までの入場に限定されています。(だ、そうです)。

場所はバンコク郊外の、ナコンパトム県サラヤー、
タイ映画アーカイブと同じ敷地にあります。
黄色の建物でとても目立ってます。

バンコクからの一番簡単な行き方です。

BTSのアヌサワリー(Victory Monument)駅近くの
バスターミナル(ラーチャウィーティ病院側)から
515番のオレンジ色のエアコンバスに乗ります。

515番バスはアヌサワリーが始発なので乗る場所は1ヶ所です。

バスに乗ったら、「パパヨンヘンチャート」で(もしくは「サラヤー」でも)OKだと思います。
2008年1月の時点で、22バーツでした。

降りるのは515番バスの終点ですので、あまり気にせず最後まで車窓を楽しみましょう。
渋滞の状態にもよりますが、だいたい1時間くらいで到着します。

515番を降りると目の前がタイ文化省の敷地で、
その中に映画アーカイブ、映画博物館ともにあります。
映画博物館は黄色の建物で目立っているので、それを目印に。

タクシーでもいけますが、あらかじめ住所を確認しておいたほうがいいです。
バンコクのタクシーの運転手はサラヤーまで、そうめったにこないですから、
道がわからない可能性もありますし。

私も4年前はタクシーで来ましたが、だいたい200~300バーツくらいだったと思います。
タクシーの運ちゃんも、途中で人に道聞いてたし。

博物館内は、人気映画関連グッズや映写機などの機器等、
幅広くいろんなものが展示されています。
ガイドがつくので、質問もできるし、
タイ映画が大好きな方にはお薦めです。

タイ語、英語がわかる方は、博物館の写真や連絡先もあり、
とても詳しいこちらのサイトをご覧ください。
タイ映画の最新情報もこちらでゲットできます。
thaiinema.org


もうすぐ、トムヤム・プラーディップ
正直、もう1ヶ月だけ帰国を延長してバンコクにいればよかったと、
ちょっと後悔してます。

なぜかというと、これのせいです。

tomyam.jpg

トムヤム プラーディプ@ジムトンプソン・アートセンター

3月19日から6月5日までバンコクで開催される
日タイ現代アート美術展です。

これだけ長い会期なので、その間にバンコクいけるかなあ・・・。

てか、ちょっとちょっと、この豪華な参加者見てくださいよっ!

世界を代表する日本人現代美術家の森村泰昌、小沢剛、そして奈良美智!
というかこの3人だけで、ロンドンでもニューヨークでもベルリンでも展覧会、開けますね。

さらにタイからは、タム君の愛称で日本でも売れっこ漫画家、ウィスット・ポンニミット&パートナーのウィーちゃんことワチラポーン・リムビプーワッド。
カンヌ映画祭ある視点部門グランプリ、第3回東京フィルメックス最優秀作品賞ととにかく国際的に支持されているタイの異才アピチャッポンウィーラセタクン、
タイの若手ファッションデザイナー、ジャールパット・アーチャワサミット、

そして、バンコク在住日本人なら知ってる(!?)スズキリョウタさん(漢字がわからない・・・)!

リョウタさんは、A Dayというタイの若者向け人気カルチャー雑誌にタイ語で連載をしてて、タイの若者の間でけっこう有名な方です。
私の友人の友人なのですが(つまり直接はあまり知らないということ)、
アート系のイベントでよく見かけました。
あと、タイのテレビで外国人カラオケ大会みたいな番組があったとき、パンダの歌を歌って準優勝されたときの動画を、本人から直接見せてもらいました。ミーパンダ♪ってやつです(笑)。しかもうまいし。
とても物腰の柔らかい方という印象ですね。

そしてキュレーターは、タイのスーパー女流キュレーターの、P'Jiabことグリティシア・ガーウィンウォン。彼女はすごいオーラを発して、弱気の僕はなかなか声がかけられません(笑)。いま、タイで一番熱いキュレーターだと思います。はい。

こんなメンバーそろっちゃって、
おもしろくないわけないっ!!

ちなみにトムヤム・プラーディプ、
トムヤムは皆さんご存知のトムヤムクンのトムヤム。
タイ語でトムは「煮る」、ヤムは「混ぜる」
(ちなみにクンはエビの意)、
そしてプラーディプはタイ語で「魚の刺身」を意味します。

ようは、タイと日本が混ざってますよということですね。

でも正直、トムヤム・プラーディプがあったら、あまり美味しくなさそうですが(笑)。
てか、トムしたら(煮たら)プラーディプ(刺身)じゃないじゃん!
なんてところが、実はタイっぽくていいんですけどね。
※個人的には、納豆パッタイとか、コームーヤーン寿司とかがいいな♪

さらに、このトムヤム・プラーディプ展に付随して
多くのワークショップやらシンポジウムがあるそうです。

以下、ジムトンプソンアートセンターホームページからかいつまんでご紹介。
詳細はホームページから!

超豪華っ!マジいきたい。

お茶会(A TEA CEREMONY )
日時:2008年3月21日(金) 午後2時~3時半
場所:Ayara Hall at the Jim Thompson House Museum compound
プログラムリーダー:: Fumiko Boughey and Chado Urasenke Tankokai Bangkok Association (CUTBA)

アピチャッポンのアーティストトーク(APICHATPONG ON VIDEOWORKS:AN ARTIST TALK WITH APICHATPONG WEERASETHAKUL)
日時:2008年3月27日(木) 午後7時~9時
場所: William Warren Library, Henry B. Thompson Building

アピチャッポンによるワークショップ
日時:2008年3月29日(土) 午前10時~午後6時
場所: William Warren Library, Henry B. Thompson Building
※これは、あらかじめCV提出による選考があるようです。てか、世界的な映画監督によるワークショップなんてすげぇな。

トムヤム・プラディップ セミナー
JAPANESE ART AND CULTURE: INSIDE OUT/ OUTSIDE IN
日時:2008年4月24日(木) 午後2時~4時半
場所: Ayara Hall at the Jim Thompson House Museum compound
話者: Yuko Hasekawa, Mami Kataoka and Raiji Kuroda
<シンポジウムプログラム>
13.30 Registration
13.50 Opening Speech by Director of the Japan Foundation, Bangkok
14.00 – 15.30 Japan Contemporary Art and Culture
Speakers:
- Yuko Hasekawa, Chief curator, Museum of Contemporary Art, Tokyo,
- Mami Kataoka, Senior Curator, Mori Art Museum, Tokyo and Hayward Gallery, London
- Raiji Kuroda, Chief Curator, Fukuoka Asian Art Museum, Fukuoka
15.30 – 15.45 Coffee Break
15.45 – 16.15 Question and Answer session
16.15 – 16.30 Closing speech by the Artistic Director of The Jim Thompson Art Center

ジャールパット・アーチャワサミットのワークショップ
WEAVING THE UNSOLVED RIDDLES
日時:2008年5月10日(土) 午後1時~5時
場所: William Warren Library, Henry B. Thompson Building
ワークショップリーダー: Jarupatcha Achavasmit

スズキ・リョータとプラブダー・ユン対談
RYOTA VS PRABDA
日時:2008年5月24日(土) 午後1時半~3時半
場所: William Warren Library, Henry B. Thompson Building

てか、こんな先まで予定決まってるなんて、タイらしくない(失礼っ)。

でも急な変更はタイならよくあること。
参加してみようと思ってる人は頻繁にホームページをチェックすべし。

基本的に無料みたいだし、ジムさんも太っ腹だな。

ううっ。行きタイ。

萌えタイ@原宿
萌えといえば、秋葉原ですが、
明日、3/15は原宿でタイ式萌えが体験できそうです。

Sawadee Music presents
RS GIRL SINGERS FESTIVAL 2008


2008年3月15日(土)
東京・原宿 アストロホール  

詳細はリンク先をどうぞ。
当日券があるかどうかはわかりません。

5組6名のタイ女性アイドル、歌手によるコンサートです。

NEKO JUMP(ネコジャンプ)
NOTTO(ノットー)
ME'(メー)
KANOM JEEN(カノムチーン)
MUT MEE(マッミー)

私はアイドルにはあまり詳しくなく、
知ってるのはNEKO JUMPとNOTTOくらい。

どちらも日本を意識したアイドルで、
NEKO JUMPは、双子のアイドルで、かなり萌えっぽい格好して歌ってます。
NOTTOも着物みたいな浴衣みたいな格好で、和風テイストのPV見たことあります。

何気にバンコクは「萌え」文化が開花しつつあるようです。

週末にはMBKという大きなショッピングセンターの前で、
コスプレの若者が集まるイベントあったりします。

サイアムには「アキバ」という名のメイドカフェがありました。
(しかし、違法マンガ(=エロ系?)を扱ってて、閉店してしまったんだそう)

また、スクンビットには、ぴなふぉあという
秋葉原にあるメイド喫茶のバンコク支店があります。

わたくし、メイド喫茶は、
秋葉原でもバンコクでもいったことないんで、
どんなもんかはわからないのですが・・・。

「萌え」ってタイ語でなんていうんだろう・・・。
(いや、翻訳するもんじゃないか 笑)
『世紀の光』の行方
ちょうど約1年前の今頃勃発した、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『世紀の光』Saeng Satawat (Syndromes and a Century)の検閲問題、新たな動きがあったようです。

Director's appeal to censors fails by KONG RITHDEE
タイの英字新聞「バンコクポスト」2008年3月12日の記事より。
(新聞記事のサイトなのでリンク先はいずれ切れると思います)

背景を簡単に説明すると・・・、

2007年春、『世紀の光』は一般上映前に検閲委員会へ提出され、
委員会により4箇所カットしなければ、上映させないという判断が下りました。

※タイの検閲委員会は日本の映倫と違い、任意提出ではなく、タイで上映するものは必ず提出しなければなりません。ただし映画祭は例外。

それを監督は断固拒否。タイで上映しないので、フィルムを返却するように要請したところ、
検閲委員会はカットしなければ返さないとの返事、
それをきっかけに、タイの映画人から「センサーシップからレーティングへ」という
Free Thai Cinema Movement が始まり、
有識者を呼んでの、検閲に関するセミナーも行なわれるようになりました。

Free Thai Cinema Movementは、
検閲委員会によって、”一方的に”カットや上映禁止にする(センサーシップ)のでなく、
他国のR18みたいに、年齢などを基準に、観られる人とそうでない人を分ければいい(レーティング)のではと提案しました。

そして迎えた新憲法の採択。
そこで決まったのは、複雑なレーティングシステム。検閲は相変わらず残るというものでした。

(新システムの詳細はこちら、そしてこの事件の動きを日本語で知りたい人は、こちらの掲示板が詳しいです→More Thai Film

3月12日のバンコクポストの記事からわかること、
それは相変わらずの検閲。いや、むしろひどくなっていることです。

いままでは、

僧侶がギターを弾くシーン
僧侶がラジコンで遊ぶシーン
医者が院内でお酒を飲むシーン
医者が院内で恋人とキスをするシーン

の4箇所がカット対象でした。
そこに、さらに王族の像が映るシーンが対象になったとのこと。

アピチャッポン監督は失望を表明しているものの、
委員会の要請を受け入れ、上映をするそうです。

そうすることで、彼の声明となりタイの映画史に残るから。

監督の本意でないものの、ちょっと観たくなるこの作品。
タイではもうすぐ公開なのでしょうか。

Free Thai Cinema Movementのメンバーを知っているだけあって、
こんな形になるとは、ちょっと悲しいです・・・。

タイ式カルチャーの魅力
今日はちょっと用事があって、赤坂の国際交流基金へいってきました。

そこでもらったチラシにタイ情報発見♪

アジアの現在を旅するトーク ~タイ式カルチャーの魅力~

日時:2008年3月29日 土曜日 14:00~16:00
会場:ジャパンファウンデーション本部 JFICコモンズ
会員:入場無料 非会員:200円(当日入会可)

バンコク文化センターに駐在されていた国際交流基金職員、吉岡さんと森さんによるトークです。

吉岡さんとはバンコクにて何度かお会いしたことがあるのですが、
とても知的で、タイの映画やアート、文化に精通した方です。
東南アジア文学賞受賞作家プラープダー・ユンの『地球で最後のふたり』、『座右の日本』の翻訳でも有名です。てか、会社員しながら、翻訳だなんて、いつ寝てるのさ。

タイのアーティストのご友人も多いようで、羨ましいなー。

ちなみに映画『地球で最後のふたり』で浅野忠信さんが演じた主人公ケンジのモデルも、吉岡さんだといわれてます。

でもあくまでケンジの設定だけで、性格は似てないと思いますよ。
映画観た人はわかると思いますが。

森さんとはお会いしたことないですが、吉岡さんとほぼ同時期にバンコクで働いていらっしゃったようなので、やはりタイ式カルチャーをダイレクトに吸収された方だと思います。

90年代後半から2000年代前半あたりからバンコクカルチャー、熱くなってますからね。

国際交流基金社員だからこそのネタも聞けるかな?
かなり面白い話になりそうです。

JFサポーターズメンバーじゃないけど、聞きに行ってみようかなと思ってます。
申し込み方法など詳細は、リンク先をチェックしてください。

アジアの現在を旅するトーク ~タイ式カルチャーの魅力~

中国映画市場の現状報告
泉ガーデンタワーで開催された
JETRO主催の「中国映画市場の現状報告」というセミナーに参加してきました。

なんつったって無料ですからね(笑)。

日本の映像コンテンツの中国への輸出を考えている企業さん向けのようですが、
私みたいなものでも十分楽しめる内容でした。

企業さん向けなので、受付で名刺をもとめられましたが、
まさか、無職ともいえないので、フリーランスといって逃れました。
へへっ。フリーランスだもんね。嘘じゃないもんねっ(笑)。

キネマ旬報映画総合研究所所長の掛尾氏、
キャシャーンや、リリイシュシュのプロデュースをされてる小澤氏、
そして中国電影集団公司東京事務所代表で、JETROのコーディネーターもされてる李氏
と豪華なメンバーによるパネルディスカッション方式で話は進んでいきました。

3時間とたっぷりお話を聞かせてもらい、
にわかに、中国映像コンテンツ市場に詳しくなっちゃったり。

タイの話は全くなかったけど、
こういう話を聞いてて楽しいと思えるのは、
やっぱり映画業界に関わりたいんだな
と自己確認もできたみたいです。

さて、今日聞いた中で気になったコトを箇条書きにしてみます。

・中国には配給会社は2社しかない。1社(中国電影集団)は100%政府系、
もう1社の華夏は一部民間の資本も入っているが、体質としては政府系と同じ。

・中国が輸入する外国映画は約50作品/年。
うち、20本は利益配分方式で、残り30本は版権買いきり方式。
前者はほぼハリウッド映画、後者は非ハリウッド映画。

・買いきり方式の値段はかなり安いらしい。確かな値段はもちろんわからないが、
パネリストがだいたいの予想額を話していたが映画ってそんなに安いの!?と思ってしまうくらい。中国だから?このへん、プロじゃないのでわからないけど。

・ちなみに中国ではじめて利益配分方式で買われた日本作品は「ドラえもん のび太の恐竜2006」。さすがドラえもん!

・中国には普通の配給会社の下にさらに2次配給会社がある。

・北京や上海の映画館は大体60~70元(約10USドル)と中国人の平均収入に比べかなり高い。

こう考えると、中国の一般市民が外国映画に触れる機会はほとんどないのかと思われますが、CCTV6という映画専門チャンネルもあるそうで。あとは海賊版とかで見ることも可能ですね。
黒澤作品集とか小津作品集とか数千円で買えるらしいです・・・。
ある意味、うらやましい。

他にも合作の話や、デジタル化による地方上映の話など、
興味深い話をたくさん聞けました。

中国市場はまだまだ厳しいなーというのが私の正直な感想です。
パネリストの言葉を借りると、
映画産業は中国で最も外国に市場が開放されていない業界のひとつとのこと。

いずれ、報告書という形でJETROのホームページに公開されるそうなので、
気になる方は要チェックです。

ところで、

「このブログ、タイの話じゃねーの?」
と思ってる皆さま。

忘れてませんよ。

JETROさん、タイのコンテンツ市場も昨年調査してるんですね。
東南アジア3カ国におけるコンテンツ市場の実態」というタイトルで、
タイ、シンガポール、マレーシアの調査が
JETROホームページからダウンロードできます。

タイだけでも60ページくらい割いていて、映画のみならず音楽、ゲームとかなり読み応えあります。
映画に関してだと、日本映画は意外と上映されているんだなと思いました。
2006年は27本。やはり劇場はハウスが多いですな。
それに、国際交流基金の毎週末の無料上映や
映画祭での上映を加えると、結構な数になるかも知れませんね。

ま、どれくらい興行収入が入ってるかは疑問ですが。
ハウスだと普通に映画館に5人くらいしか入ってなかったりするので・・・(笑)。

今日のセミナーでも話が出たし、
タイの場合もJETROの調査に載ってないけど、
ちゃんとした興行収入って意外と曖昧になっている気がしますね。

タイの大学院の友人がKOFIC(Korean Film Council)に勤めていて、
タイでの韓国映画の市場について報告書を作っていたが、
そのときも、映画配給会社は韓国映画がどれくらいの興行収入なのか
教えてくれないと嘆いていたっけ。
(知ってて企業秘密で教えないのか、ホントに把握してないのかは不明だけど)
ま、確かにバンコクのボックスオフィスはコンピュータ化されてるけど、
地方は難しいかもなー。

日本でいうキネマ旬報映画総合研究所みたいなのがないから、
映画研究者も大変だよね・・・。

帰りはシネマート六本木によって、
タイ式シネマパラダイスのチラシをもらってきました。
さすが韓国映画祭の最中だけあって、
オバサマを多く見受けました。
さすが韓流。


タイ映画講座
タイ映画をもっと知りたいという人に朗報。

東京外国語大学のオープンアカデミーでタイ映画講座が開講されます。

「タイ映画入門(1)1980年代まで」と題されているので、
タイ映画の誕生から70年代~80年代の社会派映画のあたりまで、
タイの激動の歴史と重なり、
見ごたえのある作品と、聞きがいのある講義が期待されます。
(詳細はこちらをどうぞ→東京外国語大学オープンアカデミーホームページ

場所は府中キャンパス、期間は5/14~6/18で毎週水曜日の19:00~21:00です。
仕事をしてても間に合う時間ですね。 全6回、9,000円で定員は30名。

担当講師はあの宇戸清治先生です。
最近では、東南アジア文学賞受賞作家プラプダー・ユンさんの短編集「鏡の中を数える」の翻訳をされ、タイ語学習の本も多く書かれている著名な先生です。

残念ながら、私はお会いしたことがありません。

数少ない日本のタイ映画研究者ですし、
こんな機会逃すわけにはいきません。

ただ、場所が府中なので、千葉から通うのは遠すぎ。
一応その頃までには都内で就職がきまってるはず(!?)なので
そうすれば通えるかな。

先着順だそうなので、
申し込みだけはしておこうかなと思ってます。

80年代以前の作品は日本でもあまり観る機会がないし、
(DVDも限られた作品しかリリースされてません)
専門じゃないから本で読んだ知識くらいしかないので、
是非、宇戸先生の講義受けてみたいです。


タイ映画祭がやってくる!
thaicinema


なんと今年、東京でタイ映画祭が開催されます。

配給・宣伝はアジア映画に特化した映画館「シネマート」を経営するエスピーオー。
韓流ブームで一躍注目され、
独特の手法で韓国映画祭(韓流シネマフェスティバル)を開いている同社が
今度はタイへ目を向けたというわけです。

「韓流」は相変わらず人気ではありますが、
一時の最盛もだいぶ落ち着いてきた感があります。
そこで「タイ式」というわけです。

いよいよ来たか、というのが率直な感想です。

タイ映画は、その数は少ないものの、
毎年、劇場、ビデオ作品を含めリリースされています。
しかし、こんなにたくさんの作品が一度に見られるのは映画祭ならではでしょう。

さて、タイ映画祭というと、5年前の2003年にも
独立行政法人の国際交流基金にて
開催されたことがあります。

そのときとの大きな違いは、
タイ映画がいよいよ商業ベースに乗ってきているということでしょう。

なるほど、「マッハ!」のヒットに始まり、ここ数年で「風の前奏曲」、「フェーンチャン 僕の恋人」、「地球で最後の二人」、「インビジブルウェーブ」と良質な作品がコンスタントに上映されています。
そういった意味では自然な流れかもしれません。

今回のタイ映画祭で一番の見所は、「キング・ナレスワン」。

タイでは最も人気がある王様の一人であるアユタヤ時代のナレスワン大王。
ナレスワン王の幼少から描いたこの3部作は、
王族の一員であるタンムイことチャートリーチャルーム・ユコン監督により
タイ映画史上最大の制作費が投入された歴史大作です(3部作目はまだ現在も制作中)。

スケールの大きさや制作費の高さは、ハリウッド映画の宣伝でもよく使われますが、
歴史作品というと、やはりその背景や偉人をどれだけ知っているか、あるいは知りたいと思わせるか、というのがセールスポイントになると思います。
果たしてこのナレスアン王を、我々タイマニア以外にどうアピールするか、実に興味深いです。

2003年のタイ映画祭では、
やはりタイで大ヒットした「バーン・ラジャンの戦い~11人の勇者」の上映が予定されましたが、この作品が、攻めてきたミャンマー軍と勇気を持って戦ったタイのバーン・ラジャン村の村民を讃える内容で、日本ASEAN交流事業には合わないと上映が差し控えられたことがありました。

そして今年のタイ映画祭・タイ式シネマパラダイスの「キング・ナレスワン」も、
ミャンマーに支配されたタイを独立に導いたナレスアン大王を描いていることからもわかるように、タイの愛国心、およびミャンマーとの戦いが描かれるといった意味で、「バーン・ラジャンの戦い」と、とても似ています。

このあたり、タイの大ヒット作の仕掛けが見え隠れするかもしれません。
(この辺の話はまた別の機会にでも。)

今回はASEAN交流事業でもASEAN映画祭でもなく、
純粋に商業的な映画祭なので、ミャンマーに気遣って、
急遽中止になるといったことはないでしょう。

果たして、タイで大絶賛されたこの作品が日本の観客にどう受け入れられるか、
とても興味深いです。

タイでDVD販売されているものは、字幕がなく、また歴史モノなので言葉も難しいので、
日本語字幕で観られるこの機会はとても貴重だと思います。
意外とエンターテイメント性もあるので、それほど構えずに観に行ってみるとよいでしょう。

タイ式シネマパラダイスのホームページはこちら
会期:2008年5月31日~6月27日
場所:シネマート六本木
上映作品はオフィシャルホームページでご確認ください。

※タイ式シネマパラダイスのポスターはタイ芸能ライターの白田麻子さんの「タイ映画&アジアな毎日」より。

自己紹介
バンコクからフレッシュな情報を届けようと、
何度かブログを立ち上げようと試みたのですが、
忙しさにかまけて、(というより単に面倒くさがりのため、)
こうして日本に帰国してからブログをはじめることとなりました。

マイペンライな。

SiameseはSiamの形容詞。
日本語訳はタイの以前の国名「シャムの」となるところですが、
ここではあえて「サイアムの」と読んで欲しいです。
サイアムとはバンコクの中心地。
若者が集まり、大きなショッピングセンターが集中する文化の発信地です。

一方、Indy は、Independentの略称 Indy と、
タイ語で「喜ばしい」を意味するยินดี (Yindi) をかけてます。
(インディー・ティ・ダイ・ルーチャック=Nice to meet youのインディーです)

バンコクを中心としたタイ現代文化で、
私がインディーと思うものを、
勝手にお届けするそんなブログです。

筆者は2005年10月から2008年2月までバンコクに住んでいました。

日本で観てたペンエーク、パン兄弟あたりから
タイ映画が面白くなってきたなと思っていたのですが、
調べてみると、映画以外にもいろんなクリエイティブがタイで動き出しているではないですか!

これは現地に行かなくては乗り遅れる、
と脱サラし、思わずバンコクへ行ってしまった、
そんなやつです。

もちろん奨学金なる先立つものがあったんです。
その「サイアム」のすぐ近くの大学院にて、タイ映画の研究をしてました。

といっても映画をつくっていたわけではなく、
地域研究と呼ばれる、タイという国を研究するところで、
タイ映画を材料にタイ社会を分析しようとした
といったほうがわかりやすいかもしれません。

折しも、「韓流」に次ぎ、「タイ式」なる愛称が、
少しづつですが聞かれるようになってきた今日この頃。
「タイ式」を単なる流行にしないためにも、
タイ映画やタイ現代文化の面白いところをご紹介していきたいです。

とはいっても現在、日本在住の私には、
最新情報をお届けするのは難しく、
しばらくは自宅にある200枚以上のタイ映画DVD、VCDあたりを中心にネタにしようと思ってます。

ยินดีที่ได้รู้จักครับ


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