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taka

Author:taka
2005-2007年バンコクのチュラロンコーン大学(修士)へ留学してました。専攻はタイ地域研究。修論はタイ映画、タイ現代アートを含むタイ現代文化について。

ブログではタイ映画やタイアートのことを中心にタイに関することを書いてます。メコン圏やアセアンの文化もご紹介したいと思ってます。

現在は都内の旅行会社でMICE(イベントや展示会、見本市)の仕事をしています。いつか自分でタイ文化のイベントとかもできればいいな。

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อินดี้ & ยินดี なこと。タイの映画とかアートとか。
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タイポピュラーカルチャーの中のミャンマー その2
さて、昨日のタイ音楽とミャンマーにつづき、
今日は、タイ映画とミャンマーのお話です。

昨日も書いたとおり、
歴史的に、タイはアユタヤ王朝時代にミャンマーに支配されたこともあり、
タイ人のミャンマー感情はかなり否定的なものが多いです。

それを如実に表してるメディアのひとつが、映画だと思います。
特にここ数年、タイ映画にてミャンマーはポピュラーなテーマになっているようです。

たとえば、2003年の東京のタイ映画祭で中止となった『バーン・ラジャンの戦い』(2000年、Thanit Jintanukul監督)。
このタイへ攻めてきたミャンマー軍と勇敢に戦ったバーン・ラジャン村の民の伝説は、
映画のみならず文学や教科書、ドラマでも人気のある話だと、Sunaitはいいます。
(Sunait先生は、タイ・ミャンマー関係に詳しい歴史家の先生で、私の恩師でもあります!))
この『バーン・ラジャンの戦い』は2000年のタイ映画興行収入1位か2位になったくらいの大ヒット映画です。

そしてその翌年には、チャトリーチャルーム・ユコン殿下監督(王族の映画監督)により『スリヨータイ王妃』(2001年)がリリースされました。
これも、2001年一番の大ヒット作です。
シリキット王妃から提案され、王族が製作に出資したといわれてます。当時のタイ映画史上、最高の製作額が投入されたこの作品、夫である王のためにミャンマーとの戦いで犠牲になったスリヨータイ王妃の伝説を映画化したものです。

2006年には『カンクルアイ』(Kompin Khemkamnerd監督, 2006年)と呼ばれる歴史的な伝説をベースにした象のアニメーションが大ヒットしました。
ディズニーで修行をしたという監督により世界レベルのタイ・アニメーションとして絶賛を浴び、
登場したキャラクターの象はいまや、ドラえもんやキティちゃんと並ぶくらいの人気キャラになっています。
しかし、実はこれもタイとミャンマーの戦いを舞台にしたもので、「ナレースワン王のロイヤル・エレファントは、バナナの幹(カンクルアイ)のようなカーブをもっていた」という記述を基にした作品です。
そして、この愛らしい象のカンクルアイ君はミャンマー軍との戦いにも勇敢に戦うのですが、このときのミャンマー軍の象がこれでもか!ってくらいに酷い悪に描かれてて、思わずふき出しちゃいます。
子供向けだから単純化してしかたない、なんてのはおかしくて、
子供向けだからこそ、ちょっと恐ろしいです。完全に”ミャンマー=悪”の構図を子供に植え付けるようで、はじめてみたときは、ちょっとショックでした。

そして、2007年の超ヒット作、今年東京でも上映される『ナレースアン大王』は、タイ(シャム)をミャンマーの支配から独立へと導いた、タイ国民に最も尊敬される王のひとりであるナレースアン大王を描いたものです。

ミャンマー(との戦い)はタイの愛国心を増長させるのによく使われる恰好のサブジェクトのようです。

そして、そういった作品は上記のように大ヒットする。

SunaitとThanは、ミャンマーはもともとアユタヤの寺院を崩壊したことから仏教の敵と思われていたが、タイの国家建設(nation-building)の時期に国家の敵とみなされるようになったといいます。

そして、それは今でも続いているよう。

外国人としてタイに住み、タイ、ミャンマーともに(一応!?)公平な視点から見られるものとしてて、
こういったナショナリスティックな作品が次々とヒットするのは、少し疑問に思うところもありました。

勿論、ミャンマーという国が軍事政権で、そう見られてもかまわないといった風潮もなきにしもあらずかもしれません。
かくいうタイだって、クーデターの後、約一年は軍政だったんですけどね。

実は、インディペンデント作品でもミャンマーについて触れられる作品があります。
それらは、こういったヒット作品とどう違うのか?

ちょっと長くなったんで、
そのあたりは、また次回にでも。

※参考文献
Sunait Chutintaranond. Suriyothai in the Context of Thai-Myanmar History and
Historical Perception. In Sunait Chutintaranond and Kanokphan U-sha (Eds.).
From Fact to Fiction: History of Thai-Myanmar Relations in Cultural Context.
30-41.Bangkok: Institute of Asian Studies Chulalongkorn University, 2001
.
Sunait Chutintaranond and Than Tun. On both sides of the tenasserim range: History
of Siamese Burmese relations. Bangkok: Chulalongkorn University, 1995.
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